トランプ氏に乱される相場。相場操縦は実はトランプさんなのでは?
かくして、トランプ大統領が前言を翻す事例が相次ぎ、市場は一喜一憂する状況が続いている。市場で主導権を握った感があるが、そこには巧みなトランプ流の株価操縦術が見え隠れする。
米長期金利が2%の大台に接近しているのだが、政策金利との相関が強い短期金利の上昇が相対的に鈍い。その結果、長短金利の逆転(逆イールド)現象が解消され、スプレッド(金利差)はプラス圏で拡大している。金利上昇は株価にとって逆風とされるが、不況の兆しと不安視された逆イールド現象が和らいだことは、株価にとってプラス材料と言える。
総じて、これまで「安全資産」として買われてきた米10年債、円、金が売られ、米国株の予想変動率を示すVIX指数は12割れが視野に入る。一時は警戒水域とされる20を突破していたので、すっかり市場の景色が変わった。年末を控えたヘッジファンドのポジション巻き戻しも顕著だが、市場の潮目にも変化が見られる。
マーケットでは、昨年12月の相場急落の悪夢がいまだ鮮明に残るので、今年はクリスマス前にはポジションを手じまい、年末年始を迎えようとの動きが目立つ。
抜粋 日本経済新聞の11月11日の記事である。
最近も、トランプ氏は中国に関することはあまり発言していなかった。
そんななかで
「米中の第一段階合意を延期してもいい。来年の選挙まででもいい。」
とも発言し、心理不安からまたしてもダウと日経はさげ、円高に一気に進んだ。
その後、再度、
「あれは思い付きである」
とツイートし、どういうこと?
株価が高くなれば毎度毎度、お騒がせツイートの確率が上がるトランプ氏であると思う。
中国から始まり、香港、チベット、
12月3日には、トランプ氏はツイッターで「ブラジルとアルゼンチンは通貨切り下げをすさまじい規模で進めてきており、米国の農家にとって望ましくない」と主張。
米連邦準備制度理事会(FRB)に対し「他国が通貨を切り下げてドル高につけ込むことがないよう、FRBも(そうした他国と)同じように行動すべきだ。「利下げと金融緩和」を進めるよう改めて要求。
2018年3月に中国や日本などに対して安全保障を理由にした鉄鋼・アルミ製品の追加関税を発動し、
ブラジルやアルゼンチンなどは輸出制限の受け入れなどと引き換えに除外したことがあった。
ゆえに、今回はこの中国、香港、チベット、フランスのIT関連、ブラジル、アルゼンチンへの利下げと金融緩和政策、昨日にはカナダの大統領のマイクが入ってたときにトランプに対して皮肉をつぶやいたカナダ首相に対して、またツイートで皮肉をいうという、トランプ劇場が展開されている。
今まで、為替は全くと言っていいほど主要国はボックス相場だったのに、
トランプ氏の一声で、トレンド転換してしまったようで、
円高ドル安になれば、ユーロが下がっていたのに最近は守りの通貨として買われているようである。
また、ポンドも最近値を上げてきている。
NZは、基本的にオージーが高かったのに対して、バリューだと思ていたので、
上りは急だが妥当ではあると思う。
今後、円が109円にもどるのか、
ダウは28500円をこえて、29000円に定着するのか、
もしくは、12日に何か起こるのか、すごくたのしみです。